2016年3月16日

Anyone want to use dedicated tyre more better than normal.

キャンパーには専用タイヤを⁉︎  195/70R15 106/104L

 キャンピングカーの世界に身を置き、どうしても気になるし登録台数が増えるにつれ呼応して増えてしまっていると思うのが、キャンピングカーのバースト問題。普通に考えれば、メーカーが商品として売っているものだから大丈夫だろう…と思うはずだ。ただ状況を考えるとそうでも無い部分も多々見えるので、ユーザー側でも考えて利用しないといけないのかもしれないと思う。

●This tyre is special for TOYOTA CAMROAD in Japan, it have smooth driving and quiet road noise. CAMPERというロゴが誇らしげ、ブリヂストン製のDURAVISである。基本性能はスペック上ノーマルタイヤと変更はないが、とりあえず装着してみると乗用車のようなトレッドパターンで、見た目がだいぶトラック然とした雰囲気がなくなる。

 この問題実は思った以上に根が深く、だいぶ前にも日本自動車タイヤ協会なる組織から問い合わせやら相談などを受けたことがある。そんな状況を何年も経て登場してきたのが、キャンピングカー専用タイヤだ。と言っても、サイズはカムロードに対応するのみの一本勝負。それが何を意味するかは、大方想像ができるはずだ。
※失礼いたしました、'15年2月に195/80R15 107/105Lというハイエース用も追加発表されていました。
 ただ間違えないで欲しいのは、ノーマルタイヤだとマズいという話に持っていきたいのではないという事、ノーマルで基本的に大丈夫なのだ。いろいろな運用方法を見させてもらった結果、ボク個人は問題はユーザー側に多くあるという印象を持っている。

●Left is normal LT tyre and right is CAMPER tyre. Some rubber on tread moved to side wall. Therefor rigidity was enhanced. トレッドパターンに不規則パターンを採用しているので、ロードノイズを軽減するという効果も高い。トレッド面のコンパウンドも柔らかく食いつきが良さそうだが、タイヤそのものの重量は1本22kgと変化はしていない。

 そもそも車両重量が激しいものであるのにそれを運用している自覚が弱く、運行前点検とまでは言わないがタイヤのエア圧チェックをしている人がものすごく少ない。空気が恐ろしく低圧でもなんとか走れてしまう、軽量な乗用車のような気分でいる人が多すぎるように思う。
 次に、あんまりな積載重量の多さ。あれもあったら便利これも欲しい、果ては持っているキャンプ用品の収納庫代わりのような感覚、その重量増によるストレスがすべてタイヤにかかってくることを少し頭に入れておけば、そのような状況は避けられるはずなのだが。
 そして意外と忘れがちなのが、停車というか利用していないまったく動かない状態での時間の長さ。それによるタイヤ形状の変形などは、通常の車使用感覚からいえば理解しがたい事だが、結構すごいんですよこれ、重量車だけに。変形が復元されていない状態で高速道路を走ったら、タイヤがどういうバランスで高速回転が始まるのかと思うとゾッとする。
 もう一度言葉強く言っておく、基本的に間違った運用をしていなければノーマルでも大丈夫だ。ただ、先に述べたような事を考慮した新しいタイヤが登場した事は非常に喜ばしく、実際に運転してみると直進性が高く腰砕け感も少なく、ブレーキもかけやすくおそらく燃費向上にも貢献しているということを考えると、タイヤ交換時にはボクだったら間違いなく専用タイヤを選択するよという話。