Let's clean up burner jet.
長年降り積もった汚れを除去できたら、おもむろにchimuney下部を覆っているカバーを外してみると、そこにはLPGによる燃焼装置が直結されている。このブログで3回目になるこの話もそもそもの原因もここに帰結している。
最近ではLPGボンベそのものを降ろし、冷蔵庫とコンロと暖房へのエネルギー供給はカセットガスで行っている。5本束ねられるレギュレーター付きの昔の製品を利用しているのだが、冷蔵庫と調理のみで使用すると、1人旅でだいたい1週間もつので重宝しているのだ。
カセットガスで置き換えと言うと「そんなことは危険でできない!」とお叱りをだいぶ受けそうだが、できるんですよちゃんと、理屈もあるんです。多分、情報が錯綜しているせいかと思われますです色々言われるのは。まあ、本題からズレるのでやめておきますけど。
●もうね、見ただけで原因がはっきりしちゃうくらいの錆サビ。空気取り入れ口なんか、サビが太って塞いでるくらい、これでまともな燃焼ができるはずがないというもの。
●バーナー部はネジ1本でchimneyに接続されている。ソッと外してずらして中を覗いてみると、汚れとサビでバーナーヘッドがめちゃくちゃ汚れている状態。着火用イグナイターと立ち消え検知のセンサー部には破損がなく大丈夫そうなので、取り付けプレートのネジを外しバーナーから分離させた。
●バーナーを配管から分離し中を覗いてみると…絶句! なにやらガスの通り道に樹脂のようなものがこびり付いて塞いでいるというか汚れがめちゃくちゃあったりしてびっくり。ここはよくオリフィスとか言われるレギュレーターというか調整部分なのだが、キャブクリーナーで洗浄し、エアで汚れを吹き飛ばして掃除完了。
一部の人たちの中に「ガスの流出量が増えて燃焼量が上がれば、もしかしてもっと冷えるかも」と穴のサイズを上げる人がいる。確かに実験としては面白いよね。実はこのオリフィスというパーツガス圧によって穴の口径が違い、とあるパーツショップではそれが用意されていたりする。ということは、単純にガス圧とバーナーサイズに対応した空燃比になるように調整されているわけだ。
ということは、ガスの供給量を上げた場合空気の供給量も増やさなければならないわけで、そもそも空気量の調性は出来ない構造だし、どうしたものかとも思う。
それより燃焼強化させたところで、せっかく冷えた庫内温度が外気温度に影響されないよう工夫したほうが、きっといい結果になるような気がする。ただ自分の個体だと、あまり冷え過ぎるとレタスが凍るのでイヤだ。
●洗浄をした後、ちょっと気になってコツンとコンクリートに軽く叩きつけたら、出るわ出るわサビの粉。もちろんこの後、こういったものが出なくなるまでコツコツ、コソコソ、フーフーし続けたのは言うまでもないだろう。
よくこの手の3ウェイ冷蔵庫の冷えが悪いと言われる。それは否定しないが、家庭用冷蔵庫を標準とした場合ではないだろうか? そもそもの設計からしてそういう性能を求めるものではないような気もするのだが。まあ、“キィーン”と冷えたビールを望む向きには全否定だろうね。
少しでも改善させるために設置の仕方とか、冷蔵庫側面も含めた対流層の確保と気密、エバポレーターへの熱吸伝導体接続状況など色々あるんだけど、メーカーでもそういったことを理解して設置しているとか説明できることはまず少ないだろうなぁ。と言いつつ、長くなるのでその辺は割愛し何かの機会にでも書ければいいか。
さて気持ち良く掃除が終了したら、ガス配管の気密性に超注意しながら再組み付け。このとき煙突の延長管をどうするかが問題になると思う。ボクの場合は、車外のエンドキャップを外して冷蔵庫と煙突をセットし、最後に煙突を正規位置になるようエンドキャップをはめた。
というわけで、ひとまず冷蔵庫整備は終了である。なんだか出来そうだな? と思われる方は参考にどうぞ。失敗しても、当方では一斉の責任を負いかねますけどね。