とりたてて問題があるわけではないけれど
新車購入からほとんどノントラブル、おそらく'97年型と思われる我が家のHYMER PUCKはいまだに元気いっぱい。確かに、お決まりと思われる湾曲したフロントウインドウからの雨水浸入により、ちょっと嫌な部分もあるがとりあえずコーキングで対処できているのでよしとしている。
といいつつ、18年も経つと普通に経年変化は出てくる。それは我が家のものは型式が古くElectrolux製、現代ならDometic、北米産キャンピングカーなどならノーコールドとかがそれにあたり、いわゆる3ウェイ冷蔵庫特有の問題点であったりする。問題点は、ズバリ冷えないこと。いや冷えないわけではなく、LPガスでのみ冷えない、電気では氷ができるというような状況。
そうなる理由も分かっている。ここ数年ジワジワとその現象は始まっていたのだが、まるで手を入れようと思わなかった。なぜなら、冷蔵庫を外す作業が面倒だったから。
●My fridge is LPG DC12V and "AC100V", It's only Japan version! LPガスは日本に合わせ30mbarで、交流電源用heat elementがAC100V仕様である事が、単なる日本仕様ではない本気度をHYMERというメーカーに感じられずにはいられない。
そもそも3ウェイ冷蔵庫はchimneyを持っていて、そこをLPガス燃焼によって発生する熱気が通り抜け温める事により、absorption system=熱吸収式の冷媒が動き始めて冷える仕組みになっている。電気のDC12VとAC100V場合は、この煙突に熱源になるヒーターが張り付いて同様に温めるのだ。なので、普通の冷蔵庫にあるコンプレッサーのような動くパーツがなく静かだという利点があるわけです。寝てる時も動作が気にならないのだ。
じつはそんなシステムのため、色々制約があるのも事実。冷媒がポコポコ沸騰して上部に上がり、そこから液化し吸熱放熱をするサイクルは基本重力落下による動作、ここがかなり重要。聡明な方はわかるでしょう、傾きが大事だという事が。あと、熱交換に必要な背面スペースの量とか。この辺りはrepairとは関係ないか。
●In the Aluminum tube, there are insulation around stacked chimney and heat elements. 外した本体の裏面、20年近く蓄積した埃というか砂というか泥というか、いっぱい。まずはそれらを洗い落とし、綺麗にすることから作業を始めた。
何が問題なのか、汚れです。外す-->掃除する-->慎重に取り付ける、で解決。ここから先の内容は、メーカーや販売店からは本などで書くことが止められている部分なのだが、自己責任でやる分では構わないのではないかと。もちろん、安全性には十分配慮してね。
※最近は自己責任でならなんでもやっていいようなこと言う人がいるので、かなり危険なんですよ、書くの。下手するとこのページ見て自分でやって失敗してメーカーにクレームつける人だっているだろうから。※