Many people call "Hoshi-ii" but α rice is not same things.
巨大な震災をたて続けに体験した日本では、それまで登山家か愛好家程度しか知らなかったアルファ米が一気にメジャーになってきた。そのため味も極上になって、普段食べている炊きたてご飯と比較しても遜色がないほどに。
よく乾飯と一緒くたにされるようだが、それは違っていて乾飯はせっかく炊飯でα化したご飯が最終的にβ化してしまっている。この違いは作成方法によるものであるが、α化、糊化とも言うようだがをキープするのに必要なのは、とある温度環境だということである。
そんな研究が、寄稿する小誌オートキャンパー6月号へ節水料理という企画で採用された。正直言えば本当の意味での節水ではないが、出先で使用する水の量が少ないということで理解してもらおうと思った。
If you get success, rice will be separate grain of piece.
自分でもビックリな出来上がり。市販品とそうは違わないと思われる仕上がり具合だ。
●アルファー米作成
TAKE 1
1:米茶碗1杯炊きあがり176グラム、だいたい半合の炊きあがりと見ていい。
2:500ワット2分加熱後冷却、裏返してさらに2分、少しほぐして1分加熱、そして扇風機冷却。
3:だいぶ乾いてきたので1センチほどにほぐし、さらに2分加熱。冷ましてさらに細かくほぐす。
4:かなり細かくほぐしてさらに2分加熱、ほぐしてまた2分。加熱前の皿はいつも綺麗に、でないと水分で張り付いてしまう。
5:完成時76グラムの出来上がり、急いで作業すると加熱温度が上がり過ぎ色が変わるので、変色しない作り方を考える必要があり。
※検証※
100gのお湯を足せば戻る計算、1.315倍の水分加量で元に戻る計算。どこかで、一番美味しい状態に炊飯されたお米の加水率が1.36倍というのを見たことがあるが、完全乾燥ではないもののおおむねそれに合致する。もっと言えば、白米から炊くときとだいたい変わらない加水率。ただ実験の感じだと、それでは水分量が多いと思われた。戻しは熱湯保温で15分。乾燥の度合い、仕上がりによるかもしれないが、さらに検証が必要かも。
TAKE 2
我が家には“かんたくん”というガス乾燥機が居て、靴を乾燥させる付属品があり、そこへ最初に電子レンジにかけた後のご飯を入れ熱風乾燥させてみた。
こちらも様子を見ながら、途中でほぐしながらの作業になるが、TAKE 1と比較するとメチャメチャ作業が楽であった。仕上がりも色付きがなくひと粒ひと粒に分離、戻したあとの食感も通常の炊飯と比較しても遜色ない。
茶碗一杯で大体出来上がる量。前出の数字と違うが、まあ数回やった後での誤差と捉えてください。
水を足して戻した状態。お湯ではありません、水で戻ってしまうのです。さすがに炊き上がりの状態とは違うけどね。それと、この米はTAKE 1のもので米粒同士を完全に分離させることがうまくいかなかった、そのコツがうまくつかめていなかった時のもの。そのためコロコロとした塊ばかりになっている。
●利用方法検証
そのまま食べてもいいのだが、応用をするとさらに美味しいのではないかと考え手元にあるもので試してみる。
あらかじめヒジキを入れ味付きにしておいたα米、お茶碗半分くらいの量を水で戻してみる。味付きご飯の場合かなりいけます。これなら十分普通のご飯として食事に出せそう。
とまあ、味付けを粉調味料などを利用して行うとかなり応用が聞くことがわかった。それがお湯だけもしくは水だけでで調理できるとなれば、キャンプでの燃料節約にかなり貢献することはまちがいなしである。